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効率性を見る指標
効率性を見る財務指標
ここで紹介している指標は私が安全性を見るのに、実際に利用しているものである。


企業の効率性を見る場合、一般的に「回転率」と言われる指標を使う。


馴染みの無い人は「なんや?回転率って?」という感じだと思うので、いつものように、一つ例を挙げてみよう。


貴方は、とある喫茶店に入るとする。
そして、おもむろに1杯300円のコーヒーを注文する。
しばらくして、おいしそうなコーヒーが運ばれてくる。
貴方は、新聞でも読みながら、じっくりと香りを楽しみつつ頂く。
飲み終えたら、会計で300円払って店を出る。


この行動を簡単にまとめる。


コーヒー注文⇒コーヒー納入⇒コーヒー消費⇒コーヒー代金支払い


これが1回転である。


ちなみに、これは喫茶店経営者から見た回転率である。
この同じ行動を、たくさんする(回転する)事によって売り上げを伸ばすのだ。


これが、卸売り業の企業では以下のようになる。


商品仕入⇒商品販売⇒商品売上


これが1回転である。
この1回転で1万円儲けるとしたら、何回も繰り返して回せば良いのだ。


10回転で10万円・・・
100回転で100万円・・・


といった感じである。


要は回転率は多いほど効率が良いって事である。


ただし、業種によって大きく変わってくるので「同業種他社との比較」でないと意味がないので注意してくれ。


売上債権回転率 棚卸資産回転率

上債権回転率
さて、売上債権回転率とは、一体どういった物なのだろうか。
見た感じは、理解したくもないような響きである。


まずは「売上債権」について軽く説明する。


「売上債権」とは、一言で言うと貰っていないカネの事である。


もっと分かり易く説明するなら、例えば、貴方が友達に車を100万円で売ったとする。しかし、友達は「今は手元に金が無いから今度払う!」と言って車だけ持って行った。


これが「売上債権」と考えて頂ければ良い。


専門的に言えば「受取手形」や「受掛金」等の事である。
≫参考ページ【貸借対照表の中身解説】


さて、売上債権が「貰ってないカネ」という事は理解できたと思う。


このカネが、本当に貰えなかったら、大損する事は誰でも分かるだろう。
確かに貰えなかった時は、かなり痛いかもしれないが、相手企業が倒産でもしない限りは、そういう事にならないだろう。それよりも現実的に気にかける事がある。




それは「支払いの遅れ」である。




貰っていないカネを、1年後に渡されても嬉しくも何とも無い。
逆に利息でも頂きたいぐらいだろう。


支払の遅れが生じると、以下のようになる。


1)金を後払いで商品を売る
       ↓
2)金がずっと貰えない。
       ↓
3)その間、貰えないカネの分だけ、商品が作れない。
       ↓
4)商品が作れないから、売る事もできない。
       ↓
5)売れないと、業績不振に陥る。
       ↓
6)やっとカネを払って貰うが、時すでに遅し。
       ↓
7)会社は倒産しました。


といった具合である。


かなり無理やりな感じもするが、倒産しないにしても、カネを早く貰わない事には、商売も繁盛しない。特に小売業なんかは、売ったら直ぐに回収!が鉄則である。




回収する素早さ=売上債権回転率と覚えておこう。




売上債権回転率の計算式は以下の通りだ。




売上債権回転率= 売上高
売上債権
※売上債権は貸借対照表の『受取手形』や『受掛金』を足したもの。
※売上高は損益計算書参照
≫売上債権とは?【貸借対照表の中身解説】


優秀な企業で10回転くらいかな。
まぁ、いつものように同業種他社との比較をする事だ。


尚、この回転率にしっくりこない方は、次の式を使うと良い。




売上債権回転期間= 売債権 ×365
売上高




これは、回転率ではなく、回転期間を見た指標である。
つまり、商品を売り、何日後にカネを払ってもらっているのか?を見ている。


売上債権回転期間が30であれば、平均して30日後にはカネを払ってもらっている。
という風に使うのだ。とても簡単だろう。




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卸資産回転率
棚卸資産とは、洋服屋さんでは、仕入れた洋服の事。
普通の製造業であれば、商品を作るための原料、製品(商品になる前の品)の事である。




しかし、棚卸資産はあり過ぎては困るし、少な過ぎても困る。
洋服屋さんで言うなら『流行遅れのダサい服』をたくさん持っていても、売れるはずも無い。・・・かと言って、思いつく限りの服を仕入れるようじゃ、全部売り切らないだろう。


棚卸資産は、バランスが重要なのだ。
一番売れている商品を大量に仕込む。
逆に売れない商品は、バーゲンでもして、直ぐに売り払う。
必要な物を揃え、要らない物は直ぐに処分!
これが商売の鉄則であり、このように効率性の良い企業ほど優秀なのだ。


この効率性を見るのが、棚卸資産回転率なのだ。
計算式は以下の通り。




棚卸資産回転率= 売上高
棚卸資産




※棚卸資産は貸借対照表の『仕掛品』や『商品』など。業種によって異なる。
※売上高は損益計算書参照
≫棚卸資産とは?【貸借対照表の中身解説】


棚卸資産は20〜30回くらいが丁度良いって言われているようだ。
毎度の事ながら、同業種他社との比較をする事が一番だな。


ちなみに・・・




棚卸資産回転期間= 棚卸資産 ×365
売上高




この計算式では、在庫が何日でさばけるかを見ている。


回転率でも回転期間でも好きな方を利用すれば良いだろう。




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