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分散投資でリスク管理
次なるリスク管理は『分散投資』である。


分散投資は、多くの人がお薦めする方法である。
よく
「複数の卵は同じカゴに入れない」って格言を聞くと思う。
あれは、カゴを落としたら卵が全部割れちゃうから、別々のカゴに入れろって意味である。株で言うと、一つの銘柄に集中投資(フォーカス投資)すると、万が一その企業が倒産すると、せっかく運用してきた大事な資産が
パァ!になっちゃうという事である。


まぁ、この程度だったら、誰でも理解できるはずだ。


しかし、分散投資の効果は貴方が考えている以上に有効である。


結論から言うと
「分散投資すると標準偏差(リスク)が低減する」のだ。


更に言うと
「分散投資は10銘柄より20銘柄、それより100銘柄・・・」

と、とにかく分散すればするほど良いのだ。


更に更に言うならば
「日本に上場している株を全て買えば必ず儲かる!」
という事である。




では、分散投資によって、本当に標準偏差(リスク)が減るのか検証してみる。


今や知らぬ人は居ないだろう「9984:ソフトバンク」を資金全てをつぎ込んで保有していたとする。


↓はソフトバンクの期待収益率と標準偏差である。
ちなみに1998年〜2006年までのデータである。


ソフトバンク
期待収益率(%) -1.0
標準偏差(%) 23.4
比率(%) 100.0


ここでは
標準偏差(リスク)が23.4%という事だけ覚えよう。


さすがにソフトバンクが優良企業であっても、全てのカネを突っ込むなんて怖いだろう。まぁ、怖くない人はそれでもいいが・・・。


そういう事で、あと2つの企業に投資する事にした。
追加銘柄は、メジャーどころの「ソニー」と「ホンダ」である。


ソフトバンク ソニー ホンダ
期待収益率(%) -1.0 -0.8 0.1
標準偏差(%) 23.4 11.7 9.1
比率(%) 33.0 33.0 33.0


この3つに分散する事によって、リターンとリスクは以下のようになる。


1銘柄の時 3銘柄の時
期待収益率(リターン) -1.00% -0.50%
標準偏差(リスク) 23.40% 11.40%




おお!リスクが10%も減るじゃないか!と驚いた?
驚かない人は、とりあえず驚いてみましょう。


何故、減ったのか?と聞かれると、とても面倒な説明をしなくちゃならないので勘弁してください。


とにかく、分散投資によってリスクが減った!という事だけ覚えてね。


では、調子に乗って10銘柄に分散投資したとする。
銘柄は、機関投資家が注目している銘柄を適当に選んでみた。
↓が新たに追加投資した、銘柄達である。保有比率は10銘柄とも10%ずつとして計算する。


住友金属工業 ファーストリテイリング 信越化学工業 全日本空輸 日本
郵船
三菱
商事
山九
期待収益率 -0.09 1.41 0.47 -0.94 0.21 0.45 0.45
標準偏差 13.06 18.36 8.19 8.66 8.53 9.37 11.79
比率 10.00% 10.00% 10.00% 10.00% 10.00% 10.00% 10.00%


10銘柄にした事で、リスクとリターンは以下のようになっちゃった。


1銘柄の時 3銘柄の時 10銘柄の時
期待収益率(リターン) -1.00% -0.50% 3.03%
標準偏差(リスク) 23.40% 11.40% 6.79%




おおおお!!更にリスクが減ったじゃん!!




というくらいの勢いで驚いてくれたかな?
驚かない人は、すでに知っている人か・・・
リスクに興味の無い猛者とお見受けする!




分散投資するとリスクが減る!!


とりあえずは、これだけ覚えておけばOKだ。

   
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