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| 理論株価算出 STEP2 |
ここでは、実際の上場企業をDCF法で分析していく。
FCF算出のページでも分析したプロネクサスをサンプル企業とする。
まず必要な財務データをザッと以下の通り。
■損益計算書より
売上高、営業利益、経常利益、有形固定資産取得による支出、支払利息、受取利息、支払税金・・・
■貸借対照表より
現金及び預金、有価証券、売上債権、棚卸資産、流動資産合計、有形固定資産合計、固定資産合計、資産合計、短期長期借入金、社債、買入債務、流動負債合計、固定負債合計・・・
■キャッシュフロー計算書より
減価償却費・・・
これらのデータを過去5年から10年分まとめて、売上高成長率やEBITやNOPATもついでに算出する。
【例】クリックすると拡大

まぁ、軽く1時間くらいの作業になるだろう。
しかし、一度エクセルで計算表を作ると次からは数字を入力するだけで分析できるようになるので、是非ここは頑張っていただきたい。
ここまでの作業で全体の約80%は終わったも同然である。
気合を入れて頑張ってくれたまえ!!
DCF法で最初に必要なものは割引率である。
その割引率を求めるには株主資本コストと負債コストを算出しなくてはいけない。
それぞれの計算式は以下の通り。
まずは資本コストの算出から。
市場全体のリスク・プレミアム(%)
=TOPIX(日経平均)の年間上昇率(%)−国債利回り(年利%) |
2006年の年間TOPIX上昇率=2.5%
国債利回り(リスクフリーレート)=1.8%
として計算すると、2.5-1.8=0.7%
市場のリスクプレミアムは0.7%となる。
個別銘柄のリスク・プレミアム
=個別銘柄の調整係数×市場リスク・プレミアム
=ベータ値(β)×市場リスク・プレミアム |
β(ベータ値)=0.1
※算出方法については【エクセルでβ算出】を参照。
それに市場リスクプレミアムの0.7%を積する。
0.1×0.7=0.07
プロネクサスのリスクプレミアムは0.07となる。
資本コスト
=安全資産の利回り+個別株式のリスク・プレミアム
=国債利回り+個別銘柄のβ×市場のリスク・プレミアム |
安全資産の利回りは、国債利回りの1.8%とする。
この1.8%にリスクプレミアムの0.07を足す。
0.07+1.8=1.87
資本コストは1.87%となる。
以上が資本コスト算出法である。
意味が分からなければ【株主資本コスト算出】を参照。
次に負債コストの算出方法である。
支払利息は5613(千円)
有利子負債が385000(千円)
これを割ると5617÷385000=0.0146
負債コストは1.46%となる。
詳細は【負債コスト算出】を参照。
各コストが算出できたらWACCの算出を行う。
加重平均コスト(WACC)=
株主資本の割合×株主資本コスト
+負債資本の割合×負債コスト×(1-法人税率) |
資本コスト=1.87%
負債コスト=1.46%
法人税率=45%
金利=1.8%
株主資本の割合は株主資本÷(株主資本+有利子負債)で求めれる。
計算すると25627556÷(25627556+385000)=98.52%となる。
負債の割合は100-98.52=1.48%となる。
以上の数値よりWACCを算出すると
98.52×1.87+1.48×1.46×(1-0.45)=1.85%
プロネクサスの割引率(WACC)は1.85%となる。
詳細については【WACC】を参照。
以上で割引率は算出できた。
次はFCFの算出を行い、将来の業績を予想していこう。
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