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株主資本コスト算出
さて、今までの説明(リスク・プレミアム、ベータ値、CAPMの説明)でようやく株主資本コストが算出できる。


では、改めて株主資本コストの計算式を示す。


資本コスト
=安全資産の利回り+個別株式のリスク・プレミアム
=国債利回り+個別銘柄のβ×市場のリスク・プレミアム


ここで、復習を兼ねて順番に見ていこう。


国債利回りは、一般的にリスクフリーレートとして使用されるものである。
リスクフリーレートとは、無リスク(元本割れなし)で運用できる資産の事で、国債の他に、銀行の預金などもこれにあたる。


日本では10年もの国債の利回りを使うのが常識という事なので、ここではあえてリスクフリーレートではなく、国債利回りと表現しただけである。


ちなみに、現在(2006年7月)の国債利回りは1.80%程度である。
検索エンジンで調べたら直ぐに分かると思うので、自分で調べてね。


次にリスク・プレミアムだが、最初に市場全体のリスク・プレミアムを求め、その次に個別銘柄のリスク・プレミアムを求めるのだ。
>リスク・プレミアム


1番目の市場全体のリスク・プレミアムの計算式は以下の通り。


市場全体のリスク・プレミアム(%)
=TOPIX(日経平均)の年間上昇率(%)−国債利回り(年利%)


TOPIXの年間上昇率は、yahoo!ファイナンスの時系列データから、エクセルにおとして計算すればよい。詳細は『エクセルでベータ値算出』のページで説明している事を、応用して算出してくれ。


簡単に市場全体のリスクプレミアムは求めれる。
次に、個別銘柄のリスクプレミアムについてだが、計算式は以下の通り。


個別銘柄のリスク・プレミアム
=個別銘柄の調整係数×市場リスク・プレミアム
=ベータ値(β)×市場リスク・プレミアム


ベータ値(β)については、以下のページで説明している。
>ベータ値(β)
>エクセルでベータ値算出


このβに、先ほど算出した市場リスク・プレミアムをかけてあげれば個別銘柄のリスク・プレミアムは簡単に算出できる。


ここで練習問題をしてみよう。


ある企業のベータ値が0.8だったとする。
この時、市場全体の上昇率が3%だった場合の株式資本コストは?
ちなみに10年国債利回りが1.8%とする。


計算式は以下の通り。


株主資本コスト
=1.8%+0.8×(3%-1.8%)
=2.76%



以上が株主資本コストの算出方法である。


一見、複雑そうに見える計算式であるが、意味さえ分かってしまえばチョロイもんである。


次からは、負債コストの算出方法を説明していく。

   
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