流動資産とは、流動性の高い資産の事である。
もっと分かり易く言うと、すぐに現金に換える事が出来る資産である。例えば、「現金」は流動資産である。
「有価証券」についても、直ぐに換金できるので流動資産となる。
流動資産は3つのグループに分けられる。
●当座資産
現金、売掛金、有価証券などの、特に現金化しやすいものを「当座資産」と呼ぶ。
●棚卸資産
商品や仕掛品(商品になる前の物)、貯蔵品などを「棚卸資産」と呼ぶ。いわゆる「在庫」という物だ。
●その他流動資産
上記2つ以外の流動資産の事である。
貸借対照表の「流動資産」の金額は、「当座資産」、「棚卸資産」、「その他流動資産」の合計が書かれている訳である。
まぁ、言いたい事は下の図を見て頂ければ理解出来るだろう。
それでは各流動資産について説明していこう。
●現金及び預金
これは説明せずに分かるであろう。
読んで字の如く、「現金」と「預金」の事である。
ちなみに「小切手」なども「現金」に計上される。
リスクとしては、預けている銀行の倒産などが考えられる。
●売掛金
商品は売っているのだが、まだ未回収の金の事。
リスクは金を回収できなかったり、取引先会社の倒産などがある。
流動負債の「買掛金」と正反対の意味。
●受取手形
売掛金と考え方は一緒だが、証拠として手形を切った物。
リスクは取引会社の倒産などだ。
流動負債の「支払手形」と正反対の意味。
●有価証券
これは「株券」や「債券」などの事である。
分かり易く言えば、金の価値がある「紙切れ」の事である。
一番馴染みがあるであろう「商品券」なんかも「有価証券」と呼ばれている。
リスクは時価の下落などが挙げられる。
言うまでもないが、当座資産が豊富な企業ほど、支払い能力に長けていると言える。
●商品・製品
売るために他社から仕入れた物の事を「商品」と呼ぶ。
売るために自社で作った物は「製品」である。
●仕掛品
製品が出来る前の物だ。
つまり「未完成の製品」という事だ。
●材料・貯蔵品
製品を作るのに必要な「材料」の事である。
これらの棚卸資産が、異様に多いようだと「商品が売れていない」と判断できる。
業種によっては注意してみる必要がある。
例えば、服などを作っている「アパレル企業」なんかは、流行に流されやすいので「流行遅れの服」なんて在庫を大量に抱えていたりする。こんなものは換金しても二束三文だろう。
●前渡金
商品や材料等を仕入れた際に「金を前もって支払ったもの」の事。
●前払費用
継続的に発生する先払いしたもの。
家賃や保険料などが「前払費用」である。
●仮払金
その名の通り「仮に払った金」の事。
●繰延税金資産
1年以内に支払ってもらう事が決まっている金の事。
●短期貸付金
1年以内に帰ってくる予定の貸した金の事である。
ちなみに1年以上になると「長期貸付金」と呼ぶ。
●貸倒引当金
受掛金や受取手形、つまり貸した金が返って来ない場合に備えて積み立てている金の事。
「備えあれば憂いなし」って事だな。
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